W-ZERO3の見直し

ここ1週間ほど、VAIO UXについて悶々としていたわけですが、VAIO UXの使い道を考えるなかでW-ZERO3についてもいろいろ考えるところがありました。
断じて、ソニースタイルでSTARによる格差社会の洗礼を受けて予約できなかったことの面当てではありませんので、誤解のなきよう。


発売後しばらくたっていることもあり、気になっている点を中心に書いていくので、結構辛口になるかもしれません。W-ZERO3を愛するユーザーの方々につきましては、気を悪くされないように願います。

小説リーダー

青空文庫をテキストリーダーで読んだり、CLIE TH55を使っていた時代に購入した電子書籍を文庫ビューワで読んでいます。
ただ、W-ZERO3の文庫ビューワは読んでいる最中にいったんホーム画面に戻ってロックをかけて、しばらくしてロックを解除して続きから読もうとすると、エラーが発生します。いったん閉じれば問題ないのですが。


ちなみに最近よく読んでいる、茅田 砂胡 (著) 「スカーレット・ウィザード」はキャラにパワーがあって何度読んでも面白い。

メール

主に知り合いとの間でWILLCOMメールで連絡していますが、今回のVAIO UXの予約メールを受け取るみたいに、プロバイダのメールも受信できるので重宝しています。
プロバイダのメールは大量に受信することもあり、リナザウC750を使っていた時は、受信中にハングしたりメモリがいっぱいになったりして実用的ではありませんでした。しかし、W-ZERO3では問題ありませんね。
ちまたでは、標準メーラは使いかってが悪いのでnPop等を使っている人も多いようですが、私の使い方としては標準メーラで十分です。標準メーラの方が他ツールとの連携が楽だし。

Webブラウザ

無料でついていたOperaを使っています。当然ですがFlashのページが読めないので、用途は限定されますね。それでも画面はそこそこ大きいし、JavaScriptも使えますのでPC以外のWebブラウザでは良い出来だと思います。
それでも、漢字変換中の表示が消えてしまったり、スクロールがイマイチ使いにくかったりして、どうもしっくりこなくて、自然と使う頻度が少なくなってきました。
ちまたではNetFrontの方が評判が良いようですので、v3.3正式版が出たら乗り換えるかもしれません。

2chブラウザ

会社ではWebブラウズできますが2chは見れませんので、ある意味Webブラウザ以上に重要です。
今回もVAIO UXの予約で、モバイル板のスレで状況を観察するのに使っていました。
縦画面での操作性を優先してしばらく2++を使っていたのですが、細かい使い方がわかりにくかったり、スレ履歴が保存されなかったり、突然板一覧が見えなくなったりと不安定なので、ポケギコへの乗り換えを検討中です。
なまじ先達のソフトがあると、q2chやNnsiのような優れたソフトは出ないのでしょうかね。
まあ、低スペックのPocketPCの時代に作られたソフトを現在のWindowsMobileで動かしているので、単純に比較しては一生懸命作った作者の方に失礼ですが。

アラーム

昔は携帯のアラームを目覚ましとして使っていたのですが、音がやや小さく、MP3を再生できない為曲の選択肢が限られているので、ちょっと使えませんね。少なくとも私は標準アラームでは10回に3回はアラームに気付かずに寝過ごしてしまいました。
MP3再生できるアラームソフトもあるようですが、私の知る限りみんなシェアウェアのようです。


ちなみに、FOMAを使っていた時はコナミのi-modeサイトから、ゲームのBGMをダウンロードしてアラームに使ったりしてました。
私のようにX68000グラディウススペースハリアーに熱狂した人間は、朝その手の音楽をかけるとDNAレベルで目覚めます。

電話

東京出張中の連絡に使いましたが、まったく問題ありませんでした。元々電話は話せれば良いという考えですので。強いて言えばバイブがやや弱いかな?ということぐらいです。

バッテリー

ちょっと使うとすぐにゲージが減りますが、結構ねばります。それでもとてもタフとは言えないので、PowerBank Slimも持ち歩いています。これはiPodも充電できて便利です。

サイズ・重量

意外ですが、ズボンの前ポケットに入れても見た目のサイズほど気にならないんですよね。SH900iを使っていた時の方がズボンの前ポケットに入れると重みやぽっこりするのが気になっていたのですが。
面積が広いのと裏面が微妙にRをかいている為かもしれませんね。
夏になったらどうやって持ち歩こうか悩んでいましたが、このままポケットでいけるかもしれません。

その他の問題

  • たまーに爆遅現象が発生する。WindowsCEよりははるかにマシですけど。
  • 起動時に最長数分フリーズすることがある。
    • ATAの1GB miniSDカードに変えてから頻度が増えたような気がする。
  • 深夜0:00に電源ONされる。
  • Today画面をカスタマイズするとハングすることがある。
    • ソフトの問題かもしれないが、OSが脆弱なことに変わりはない。

まとめ

現在のW-ZERO3の使い方ですが、実はいろいろ機能があるわりに活かしていません。日常的には小説を読んだり、メールを使ったりする程度で、Webブラウズ等は非常時のみ利用しています。


ヘビーでコアなユーザーの方はいろいろソフトを試して、動作をカスタマイズして、不安定になったらクリーンインストールしてと、物凄い情熱と労力を傾けていますが、私はそこまでやる気が出ません。玄人のお勧めする定番環境を手軽に構築できないかなー等とものぐさなことを考えたりします。
思えば、Palmリナザウを使っていた頃はいろいろアプリを試して使い勝手がどんどん良くなっていくMyデバイスに陶然としたものですが、W-ZERO3というよりはWindowsMobileでは、そのような楽しみを感じないんですよね。なぜでしょうかね?


どうも諸悪の根源はWindows Mobile5にあるように思えます。PoketPCのソフトとか一応使えるんだけどどれも一長一短で決定版がないし、下手するとOSが不安定になったりする。なまじ過去のソフト資産があるものだから新規の優れたソフトが開発されない。ネットワーク設定画面の使いにくさ、わかりにくさを思い起こしただけで眩暈がする。あーWindowsMobileもうやだっ!と叫びたくなる。(ちょっとトラウマ)
ちょっとした使いにくさが、電車の中等のちょっとした機会に使うのを躊躇うようになり、だんだん使わなくなるのがPDAの怖いところです。
ハードとしてのW-ZERO3は気に入っているだけに残念。でもまあ、Symbian OSとか採用したら開発環境としてはマイナーすぎてM1000みたいに廃れていたかもしれないけど。


それでも、最近になってヘビーでコアなユーザーの方々の努力と熱意の賜物で、新たに優れたソフトが開発されたり、埋もれていた無名の良質なソフトが発掘されてきましたので、W-ZERO3のソフト環境を見直そうと思います。
今出ているソフトでソフト環境を構築したら、物凄く使えるようになるかもしれません。ソフトのチョイス次第でがらっと使い勝手が変わるのはスマートフォンならではですね。