軽量PDFリーダー Foxit Reader 2.0 for Windows

電子書類のデファクトスタンダードといえばPDFですが、Adobe Readerは重いのが悩みの種です。テキストファイルやHTMLファイルみたいに手軽に見れないかと思ってたら独自エンジンを搭載した軽量PDFリーダーがありました。それがFoxit Reader 2.0です。


使ってみると、PDFを開くのもスクロールするのもさくさくで超快適です。特に高速スクロールは感動ものです。Adobe Readerはなんであんなに遅いのか疑問を感じます。プラグインが多すぎなんでしょうかね。
追加パッケージをインストールすれば日本語PDFを問題なく扱えますし、言語を選択すればFoxit Reader本体も日本語化できます。
PDFによっては画像が乱れることがあるとの話を聞きましたが、だいぶ昔のことなので最新バージョンでは改善されているかもしれません。少なくとも私が手元のPDFで試した限りでは問題ありませんでした。


Adobe Readerと違ってフォームに入力、保存することもできます。Adobe ReaderAcrobat等でPDFのReader拡張機能を有効化しないとReaderでフォームの内容を保存できません。困ったことにReader拡張機能を有効化するとセキュリティ設定を変更できなくなり、サードパーティのPDFライブラリ等で扱えなくなってしまいます。自社製品での囲い込みの為か知りませんがユーザーにとってまったく意味のないことです。老舗のPDFライブラリのPDFLibなんかは標準のフォーム機能に見切りを付けてブロックという独自拡張の代替機能を開発してしまいました。独自拡張機能なんでAdobe Readerでブロック機能を使うにはプラグインが必要なのが面倒ですけどね。


ただし、Acrobat本体で作成したPDF Formには対応しているのですが、Acrobat Pro等に付属のLiveCycle Designerで作成したフォームには対応していません。画像フィールド等も使えないですね。Acrobat本体と付属ソフトで似たような機能を持っているのは非常に紛らわしいですが、フォーム機能はまだ過渡期ということでしょう。将来的にはAcrobat本体かLiveCycle Designerに統合されるのでしょう。まあ今みたいな囲い込み戦略をしている内はPDFフォームがどこまで普及するか疑問ですけど。


ちょっと気になったのがインストールしたFoxit Readerは基本機能のみのようで、日本語PDF等を開く為には追加パッケージをインストールする必要があります。とはいってもPDFを開いた時に足りないパッケージを自動的にダウンロード、インストールしてくれるのですけど。でも、インターネットにつながらない出先でPDFを開いて追加パッケージのインストールを求められたらにっちもさっちもいかなくなるので、あらかじめ扱うPDFファイルを開いてアップデートしておきましょう。フルパッケージ版とかリリースして欲しいですね。

あと、Webブラウザのプラグインには対応していないようですが、これだけさくさく動くならダウンロードしてFoxit Readerで開いた方が便利ですね。