党首討論 阿部 vs 小沢

通勤中に、ポッドキャストのライブドアニュースで阿部 vs 小沢の投手討論を聞いていました。私の感想をつらつらと書きます。

憲法改正問題

憲法改正については、小沢代表も憲法改正論者なのでつっこめませんでしたね。それはいいのですが、占領下に制定された憲法がそぐわないという理論であれば、そもそも日本国憲法は無効では?なんて屁理屈にもならんことをつっこんでいました。これはたいして対立点もないのにとにかく反対しなければという脊髄反射のたまものと思われ、小沢代表の衰えを示すものでしょうね。小沢も老いぼれたものだ。

北朝鮮問題

国連の問題であって、アメリカにおされて日本の危機である周辺事態に認定する必要はない、国連決議にしたがってやるべきことをやれば良いとか、また小沢氏は馬鹿なことを言ってます。
隣国のいわゆるならず者国家である北朝鮮が核配備したら、日本の問題だっつーの。日本は一番の当事国ですよ。
周辺事態の例はこんなケースだそうです。

  1. 武力紛争が発生している場合
  2. 武力紛争の発生が差し迫っている場合
  3. 武力紛争は停止したが、秩序が回復していない場合
  4. ある国の政治体制の混乱で大量の難民が発生し、日本への流入の可能性が高い場合
  5. ある国の行為が国連安保理で平和への脅威と決定され、経済制裁の対象となる場合
  6. ある国で内戦が発生し、国際的に拡大する可能性が高い場合

かなり当てはまるじゃないですか。仮想敵国が国際社会の反対を押し切って核配備するなんて事態は武力紛争が発生していると判断しても良いと思います。核についてだけは相手が撃ってくるまで待つわけにはいかないですからね。従って周辺事態認定は妥当です。

突き詰めると集団的自衛権に抵触するとかいろいろ法的問題はあるようですが、現行法で対処するならやむを得ない現実的な対処でしょう。それを代案もなしでべき論でつっこむのは一国を背負うという責任感や使命感、あるいは現実感に欠けているとしか思えない。党首討論では具体的かつ現実的な対案を示すべきだ。


また、国連決議に従うだけでいいなんて利害関係のない国が言うことです。日本のような当事国は積極的に動いて国連をリードしていかなければならない。小沢代表は昔事なかれ主義の八方美人的外交をしていた時代の考えから脱却できていないのではないだろうか?それとも政権を担当しない気楽な万年野党気分が抜けていないのか?

アンケート結果

ライブドアニュースのが誰が優勢かアンケートとったら、阿部3:小沢5:引き分け2ぐらいの割合だそうです。
内容をよく検討すると小沢代表の言ってることは反対の為の反対なんですけどね。原則論で攻めるので上っ面だけ聞くとわかりやすいからうけているのでしょうか。
阿部総理も防御側なので攻撃をかわすだけで攻めてないから、あまり具体的な内容にまで踏み込んでいないように思えました。あと、反論する時に口調が早くなるのでイメージとして押されているように見えます。

私からすると小沢代表の質問の内容だけでおいおいという気分なのですが、日本を急激に変える(変わっているのは実は時代だったりするが)阿部総理への不安、その裏返しの小沢氏が政権を担当したらすべて解決するのでは?という根拠のない期待も差し引いてこのような結果になったのかな。


私などは小沢氏が何かやってくれるのでは?という幻想はここ1年の民主党の言動と今回の党首討論で完全に吹き飛んでしまいました。今回の党首討論を聞いて私が思うことは、ムードだけで小沢民主党が政権をとるとマジ日本は滅びるので、小沢氏は早急に舞台から出て行って欲しいということです。